帰宅してから寝るまでの動線を見直したら、夜がラクになった話

「帰ったら疲れてて何もできない」が口ぐせだったころ

以前のアパートに住んでいたころ、夜帰宅してから寝るまでの時間がとにかくしんどかったのを覚えています。
子どもを迎えに行って、荷物を持ったままキッチンへ行って、とりあえずソファに荷物を置いて、また洗面所へ行って、またリビングへ戻って…気がつくと毎晩、家の中をぐるぐると歩き回っていました。
「なんでこんなに疲れるんだろう」と思っていたけど、今思えば答えは単純で、動線がバラバラだったんです。

注文住宅を建てるとき、私が一番最初に考えたのが「帰宅してから寝るまでの流れ」でした。この記事では、わが家が実際に意識した夜の動線設計と、住んでみてわかったリアルな変化をお伝えします。

夜の動線って、何から考えればいいの?

「動線を考えよう」と言われても、最初はどこから手をつければいいかわからないですよね。
私がやったのは、帰宅から就寝までの行動を全部書き出すことでした。

わが家の夜のルーティンを書き出してみた

実際に書き出した夜の流れはこうです。

→玄関で上着を脱ぐ
→手を洗う
→子どもの荷物を所定の場所に置く
→キッチンで夕飯の準備
→ダイニングで食事
→食器を片付ける
→子どもをお風呂に入れる
→パジャマに着替える
→歯磨き
→寝室へ

これを書いてみると、
・洗面所とキッチンが遠いと往復が増える
・お風呂と子ども部屋が離れていると着替えのたびに移動が発生する
ということが一目瞭然になりました。

動線設計の基本は「移動を減らすこと」

動線設計で意識することはシンプルで、
・同じ場所を何度も往復しない
・よく使う場所が近くにある
この2点です。
特に夜は疲れているので、1回の移動
Aでも余分だとじわじわとストレスになります。

設計段階でこの「書き出し」をするだけで、間取りの見方がガラッと変わりました。

わが家が実際にこだわった夜の動線3つ

①玄関→手洗い場の動線を最短にした

わが家では、玄関を入ってすぐ右手に小さな手洗い場を設けました。
帰ってきてまず手を洗う、という流れをごく自然に作れるようにしたんです。
以前のアパートでは洗面所がリビングの奥にあったので、子どもが手を洗わないままリビングに直行することが多かった。
今は「ただいま→手洗い」が習慣として定着しました。
コロナ禍でより実感しましたが、この動線は本当に作ってよかったと思っています。

②お風呂→脱衣所→寝室を一直線にした

お風呂から上がった後の動線も、わが家のこだわりポイントです。
脱衣所でパジャマに着替えて、そのまま廊下を一直線に進むと寝室がある。
子どもを抱えてお風呂上がりに家の中をぐるぐる歩き回ることがなくなりました。
特に冬は、濡れたまま遠くまで移動すると体が冷えてしまうので、この動線の短さは本当にありがたいです。

③キッチン→ダイニング→食器棚を三角形に配置した

夕飯の準備から食事、片付けまでの流れを「三角形の動線」で考えました。
コンロ・シンク・食器棚がそれぞれ適切な距離にあると、料理しながら配膳し、食後の片付けもスムーズ。
以前は「料理してお皿に盛ってダイニングへ持っていって、また戻ってきて次の料理を…」という往復が多くて消耗していましたが、今はその往復がかなり減りました。

実は失敗した動線のこと、正直に話します

うまくいったことばかり書きましたが、失敗もあります。

失敗①:リビングと洗面所の距離が少し遠かった

夕食後に子どもたちが歯磨きをするとき、リビングから洗面所までの距離が少し遠く、行くのを嫌がることがあります。
洗面所がもう少しリビングに近いか、廊下を挟まない配置にできればよかったなと思っています。
洗面所はただ「水回りにまとめる」だけじゃなくて、夜の生活の流れの中でどこに置くかを考えるべきでした。

失敗②:玄関収納の扉が動線の邪魔をしていた

玄関収納の扉が、荷物を持ったまま動いていると邪魔になることがあります。
引き戸にすればよかったと思っているポイントのひとつ。
収納の「中身」だけじゃなくて、「開け方」まで動線として考えることが大事だと気づきました。

夜の動線が整うと、こんなに変わった

夜の動線を意識して設計した家に住んで3年近くが経ちます。
一番変わったと感じるのは「余裕」です。
家事の流れがスムーズになったことで、夜の時間に少し余裕が生まれました。
子どもと話す時間が増えたり、自分のための時間が少しでも持てたり。動線って、時間を生み出すためのものだと実感しています。
実際にどんな間取りで夜の動線が実現されているか気になる方は、ファミリー向けの新築でどのように動線が設計されているかを写真で確認できる家族の暮らしに合わせた動線設計の実例写真集を見てみると、具体的なイメージが広がりますよ。

これから家づくりをする方へ

夜の動線を考えるとき、一番大事なのは「一番しんどい日」を想像することです。
仕事で疲れ果てた日、子どもが体調を崩した日、そんなときでも家の中でスムーズに動けるかどうか。
完璧な日を基準にすると、普通の日に後悔することになります。
「最悪の日にもストレスなく過ごせる動線」を目指して、間取りを考えてみてください。
それだけで、毎日の暮らしのしんどさがぐっと変わります。